.
~住み馴れてしまえば、ちょうど冬の寝床のように
自分の体温のぬくもりが江戸という寝床に伝わってしまう。
そうなれば住みやすくはあるが、物を考えなくなる。
寝床は冷ややかなほうがいい。~
【司馬遼太郎/峠・上巻P179頁】
◇
画像は、赤城・嶺公園の水芭蕉。
ぬるま湯の水溜まりではなく、
赤城山の雪解け水がしみでたところで
この水芭蕉たちは、何を想い、考えているのでしょうか。
さしずめ名前が名前だけに、俳句あたりでしょうか。
ならば、
わたしも一句、ひねってみます。
「まちづくり 冬の寝床じゃ 芽も出でぬ」
もう一句、
「冷や水が うらやましいぞ 水芭蕉」
.