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何故 この町は、『下仁田ねぎ』、『下仁田コンニャク』 という
全国でも例がない 2つのブランド特産品に恵まれながら、
一丸となって町おこし1つできないのか――、
――という、わたしの中で以前よりくすぶっていた疑問が、
先日、ハッキリわかりました。
この町の人間 (生産者以外) は、自分たちの町名のついた特産品を評価しないのです。
評価しないどころか、下仁田ねぎのことも、下仁田コンニャクのことも他人事で、
一般知識程度しか知らないし、知ろうともしないのです――。
「生なんて辛くて食べられないし、主婦にとって (下仁田) ネギは使い勝手がわるい」
「イチゴなら苺狩りを楽しめるけど、(下仁田) ネギではそういうのができない」
「(下仁田) ネギは、期間が短すぎて、年間通して取りあげるものではない。
キュウリなど幅広い野菜のほうがずっといい」
「(下仁田) ネギもコンニャクも、あんなのはマイナーな食べ物。
マイナーなものを取りあげたってしょうがない」
上記意見は、下仁田・まちづくり推進委員会で、わたしの、
ネギとコンニャクという2つのブランド野菜・食品を中心とした町づくりをするのが当たり前、
という意見に対して出てきた発言です。
わたしは、就農以来、下仁田ねぎやコンニャクを通して、
全国のたくさんのヒトと出会い、交流し、たくさんの応援や感激をいただきました。
ほんとうに、ネギとコンニャクをつくっていて良かったなァ、という思いでした。
しかし、町の人間の、
下仁田ねぎやコンニャクの特徴をネガティヴにしか捉えないという実情、
自分たちの町の特産品を自慢するどころか、“けなす” という態度に、
目が覚めました。
人の一生は短いのです。
ぬるま湯の水溜まりに長居して、頭を錆びつかせる時間などないのです。
で、以前、このブログで、山内弘夫さんの、
「勝手に下仁田町再生計画」http://chicoo2.cocolog-nifty.com/blog/cat3707747/index.html
を取りあげましたが、わたしもそれに習い、わたし流に、
「勝手に下仁田破壊計画」 を立てることにしました。
題して、
「SHP(下仁田破壊プロジェクト)」
コンセプト; ブランド特産物である「下仁田ねぎ」「コンニャク」を
評価もしなければ、知ろうともしない町民の意識の現状を破壊し、
ねぎとこんにゃくを通して、新たなる誇りを再生させる。
わたしは、日本の食にたずさわる人間として、
この町に巣食う、食遺産を負とする意識をがんばって破壊していこうと思います。
※画像は、吉田松陰の辞世の句。(松蔭も陽明学のヒトでした)
“大和魂”とは、昨今の格闘技系などに使われる安い意味合いではなく、
陽明学でいう “良知” (または至誠) という意味合いです。
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