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家の作業場の前には、東京からつづく国道254線が走っており、
トラックをふくむ車の往来は、田舎にしてはかなりあります。
が、
ヒトの往来となると、行きと帰りの小学生のちいさな固まりくらいで、
あとはジャージなヒトがぱらぱら行き交うだけです。
ある、寒い夕暮れ時、作業場でネギをいじっていると、
その道端に、細身のスーツ姿にビジネスカバンをぶらさげた
一見してこの土地の者ではない人間のシルエットが見えました。
わたしは、下仁田葱の追加注文分をヤマト最終便に間に合わせるべく
カツカツで作業をしていたので、とくにかまうことなく作業を続けていました。
すると、
「あのう・・・、すみません・・・・」
と言う声が聞こえました。
顔を向けると、作業場の入り口に見知らぬ若い男が立っていました。
さっきのシルエットでした。
「お忙しいところ、おそれいります・・・、お時間すこしいただければ、
コンニャクについてのお話をお伺いしたいのですが・・・」
わたしは急ぎ荷造りを済ませ、耳をかたむけると、
東京の 「ふるさときゃらばん」 という劇団のヒトで、
なんでも、今度、群馬県の前橋市にて、ご当地をモチーフにした
ミュージカル仕立てのオムニバス劇をやる予定だという。
で、
群馬といえば、からっ風、コンニャク・・・、
コンニャクの話を伺いたい、ってことでした。
コンニャクとネギといえば、いわれなくても、語ってしまうわたしですよ。
しっかりコンニャク話をしゃべくりましたネ。
というわけで、
明日、3月3日 (火) PM 6:30 から、前橋教育会館 5F 大ホール にて、
劇団ふるさときゃらばん 『GUNMAの風と人と・・・』 の公演があります。
お近くのみなさま、ぜひお出かけください。
もちろん、わたしも出かけるつもりです。
(降雪予報が心配ですが・・)
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