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みみっちい愉しみ

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        GM (ゼネラル・モーター) といえば、さいきん火の車のようですが、
        わたしは夜なべして DM (ダイレクト・メール) を仕上げています。

        DM にはアパレルのときからこだわりがあって、
        “料金別納” にせず、一枚一枚、切手を貼っつけます。

        切手も、通常のウグイスだかメジロの50円切手ではなく、
        いろんな種類の記念切手を貼っつけます。

        やっつけの貼っつけ仕事のように、ただぺたぺた貼りゃあスグ済むことですが、
        わたしの場合、いつもやっかいな大仕事となってしまいます。

        たとえば、北海道の記念切手で、ツル (丹頂) の図柄のやつがあれば、
        わたしは顧客さん名簿のなかから、「鶴」 の字がはいったヒトを探してしまうのです。

         (で、見つけました! 「鶴子」 さん)

        「藤の花」 の切手なら、藤原さんとか藤沢市のヒト、
        千葉県の記念切手なら千葉県のヒト、という具合に。

        逆の場合もあります。

        顧客名簿のなかから、「梅屋」 さんという名前が目に入ると、数十種類の切手のなかから、
        「ロウバイ(蝋梅)」の花の図柄のやつを見つけ、悦に入りながら貼っつけるのです。

        まァ、手にした梅屋さんからしたら、まさか自分の名が梅屋だから
        “ろう梅” の切手を貼ってあるなんて知る由もないでしょうし、

        これを読んでいる皆さんからしたら、「なんとまぁ、みみっちい」
        と思われることでしょう。

        わたしとて、こんなみみっちいことで
        貴重な夜の時間がうばわれるのもどうかと思います。

        でも、全身どっぷり疲れていると、このみみっちい作業がミョーに心地よく、
        えもいえぬ愉しみなんです。

        ※わたしのこの密かな愉しみは、あんまり持続しません。
         途中から、あきてきて “なんとなく貼り” に変わるからです。

        *画像は去年のDMの表写真。
         台風でスッ飛んできた屋根につぶされた下仁田ネギが、
         「さすが夏の植え替えをした下仁田葱の会のネギはちがうぜ!」
         とばかりに復活した様子を表したデザインでしたが、
         どうやらお年寄りにはわかりにくかったようで、
         今年は、シンプルに “写真イッパツ” のデザインにしました。
         special thanks rotterdam’s doing

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Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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