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たとえば、ビタミン剤(Lシステイン系とか)を買う。
フタをあけ、銀紙のような中ブタをはぐと、
ビニールが詰まっている・・。
ビニールを引っぱりだすと、
錠剤が机の上にポロポロこぼれる。
机に転がった錠剤を小瓶にもどしても、
瓶全体の3分の2しか錠剤が入っていない。
8割ならまだしも、どうみても7割以下・・・。
なにか無駄な空間付きを買ってしまった、
もしくは、
中身がスカスカなものを買ってしまった感じがするのです。
ビニールが大量に占有していた空間――、
そこには、
錠剤の量にあわせたコンパクトな瓶の発想も、
満杯詰めの発想もなく、
あるのは、企業の安い “上げ底” 根性だけのような気がします。
ビニールが大量に占有していた空間――、
人間でいったら、実体より大きく見せているから、
見栄が詰まっていることになります。
ビニールが大量に占有していた空間――、
買った側の “むなしさ” と、つくった側の “いやらしさ” の混合比の、
割りきれない空間、という感じです。
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