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コンロから御飯をおろす
卵を割ってかきまぜる
合間にウィスキィをひと口飲む
折り紙で赤い鶴を折る
ネギを切る
一畳に足りない台所に つっ立ったままで
夕方の三十分
『夕方の三十分』黒田三郎
◇
ドーンと疲れているので、きのうに続き、他人の言葉で済ませます。
まぁ、「ネギ」 も入っている、ってことで――。
しかし、ポイントはネギではなく、合間にウィスキィをひと口飲む、という行です。
なにか大人の男の哀愁と余裕を感じさせますネ。
きっと、モノを値切ったりせず、釣りはとっときな、的・人間ですネ。
ネギを切る男は、むやみに値切らないものです――。
( “切る” ではなく “刻む” だと主婦になってしまいます)
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