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しゃべれなくなるから聞きたくなく、ゆえに、観られない

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      わたしも、いわゆる “コンプレックスの塊り” タイプの人間です。
      いくつかあるコンプレックスのひとつに、“声” があります。
      その昔、録音した自分の声をはじめて聞いたときは、ショックでした。
      3日くらい喋れなくなるほど、子供心にガックリしました。

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      「森進一が風邪ひいたみた~い」
      「柳沢慎吾みた~い」
      「バービーボーイズのボーカル!」

      青年時代によくこう云われました。
      声のことは、そっとしてほしかったので、ちっともうれしくありませんでした。

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      アパレルのころは、電話とか、合同展示会場などで、
      「も~その声で、わかりましたよ!」
      と、バイヤーさんによく云われました。
      (声色を使えない声です)

           ・

      もう何十年も、自分の肉声を “外から” 聞いてません。
      というか、聞きたくはありません。

      ――ということなんですよ、ディレクターさん。
      わたしが、(わたしが素材となって出演した)番組を観ないのは、
      上記理由のため、観られない、のです。
      (観たら、3日くらい、喋れなくなってしまいますよ)

              ◇

      きのう、番組を制作したディレクターさんから、
      「観ていただけました?」
      と催促風の電話がありました・・・。(O・A直後に続いて2度目・・・)

      ・・・いずれ、ちかいうち、必ず、観ますから。(たぶん)

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Posted in キオクのキロク

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