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~決して己を愛すなかれ~
きのう、西郷どんの言葉を書いたついでに、
きょうは、(プチ) 西郷どん特集にしてみます。
冒頭の言葉は、バルセロナ有森以降、がんばった自分にごほうびなのだ! 的
傾向がまんえんしている今日において、ドン引かれること間違いないセリフです。
わたしは、この言葉に出会ったとき、
冬、タンスの角に足の小指をぶつけたときのような衝撃を受けました。
(たとえがメチャクチャですが、先日、ぶつけてしまったので)
以来、お気に入りの言葉のひとつです。
また、西郷どんと言ったら、有名な 『敬天愛人』 (天を敬い人を愛す) があります。
京セラのファウンダー・稲盛和夫氏のお気に入りの西郷どんワードとしても有名ですが、
今回は、中野正剛氏が書かれた 『敬天愛人』 についての文章を書き出してみます。
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~敬天愛人とは何と情趣ある文字ではありませんか。
深き人間性の根抵を把握したる者でなければ、到底こんな文句は浮かんで来ないのであります。
~中略~
南洲翁 (西郷どん) は忠誠無類の人でありました。また愛国的情熱家でありました。
しかしながらその一身を挺して忠君愛国の大任に当たるべき自己の修養は、
奥深い人間性に尋ね入っているので、そこに敬天愛人というゆかしい音色が出て来るのであります。
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実はこの文章の、『ゆかしい音色』 という言葉が、いたくお気に入りです。
『敬天愛人』 に対しての表現の移り変わり、
文字 → 文句 → (ゆかしい )音色、にウットリしてしまいます。
西郷どん特集だってのに、言葉ばっかりですが、
個人的には、維新後の西郷どんが好きです。
せごどんは、よかにせ。
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