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蛇と おカネの話

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 写真は、去年の7月、蒟蒻畑で見つけた蛇の皮です。
“財布に入れておくと、お金が溜まる” っていう、アレです。

 子供のころだったら、
 お宝として近所のガキ供に見せびらかしたンでしょうが、
 分別のつくようになったオトナとしては、
 ベルトにもならない脱皮のぬけがらなど、 
 どーでもよかったのです。

 いったん通りすぎた後、「そーいやぁ、ヘビとカネって・・・」 と、
 冒頭の蛇とカネにまつわる話を思いだしたのでした。

 話は頭の中でさらにふくらみ、「そーいやぁ、○○って・・・」 と、
 東京にいる、おカネとは縁の薄そうな友人のアーティスト(♀)を思いだしたのでした。

 わたしは、ひき返して蛇の皮(脱皮)を つまんで持ち帰り、
 野菜と一緒にそのアーティストにおくってあげました。

 その後、そのアーティストの彼女は、
 スペイン&パリのイベントに招待されたり、
 新宿のビームス・ギャラリーで個展をやったりして、
 地中ふかく潜っちゃっているわたしから見ると、
 そりゃぁ、まぶしいくらい派手やかな活躍ブリでした。

 が、本人曰く、「それは表面上だけ。ぜんぜん、おカネになってない」・・・。

 あれから1年ほど経ちました。

 彼女周辺から、「もうおカネがガッポガッポ」的、
 景気のいい話はいっこうに聞こえてきません。

 善意とちょっぴりの茶目っ気で送った蛇の皮でしたが、
 ひょっとしたら、おカネ溜まるかも! とか
 ヘンに期待させちゃった分、なんか送り損というか、バツが悪い感じがします。

 ま、この蛇とカネの、迷信めいた話は、
 蛇だけに丸呑みというか、鵜呑みにしちゃいけない、ってことですよ。

※写真の、蒟蒻の葉にくっついている牛乳のようなのは、たぶん消毒による石灰。

Posted in キオクのキロク

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