赤い水瓜の内側のような
夕焼け。
こんなに良く熟れる夏の一日もある。
空にいらっしゃる方が
大きな スプーンで
ひと掻きずつ
夕焼けを
掬って 召し上がるのか
赤いおいしそうなところが
ゆっくり 減ってゆく。
暑かった昼のほとぼりのさめないまま
たちこめる青い暮色。
空の高いところに
かすかに赤い横雲が一筋
食べ残された風情で。
――吉野弘「熟れる一日」
今年は6種類の水瓜(スイカ)の苗を植えたのですが、
7月の遅梅雨などもあり、去年にくらべ、出来はイマヒトツでした。
畑には、まだ小さいのもふくめ、20個ほど残っていましたが、
きょう、トラクタでロータリーをかけて整地してしまいました。