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広島のおもいで

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きょうは8月6日です。
8月6日といえば、広島です。

広島には大学のときの友人がいるので、4、5回ほど遊びに行きました。
で、原爆ドーム&広島平和記念資料館へは3度目のときに初めて行きました。
避けてたつもりはなかったのですが、
こころのどこかで、ヘビィな気分になったら厭だな、
とういうのがあって、足が向きませんでした。

原爆ドーム前で、ちんちん電車を降りて、
まず、外国の観光客(白人系)がけっこういるのに、ちょっとおどろき、
そして、間近で見たそのドームの造形にガツンとやられました。
いろいろ場所を変えては、馬鹿みたいに眺めていました。

ずっと眺めていたい気分でしたが、キリがないので、
ドームを見ながら平和記念公園に向かいました。
顔を左側のドームにに向けながら、前に進んでいるわたしを、
親子づれ(お父さんと息子)が、フシギそうな顔して見てました。

9月の後半でしたが、とても暑い日で、平和記念資料館 に入った瞬間、
あ~助かったァ、クーラー効いてるゥ~、
と、なんとも平和ボケのようなこころの第一声でした。

館内にも多くの外国人がいて、なかでも白人の若い女性が
真剣に展示物の解説文(英語)を読んでいる姿が目に留まりました。
女性はうっすら涙目でした。
わたしは、なんだかありがとうございます、って感じで、ひどくこころを打たれました。

そのときでした。
展示物の反対側にいた熟年団体客から下品な笑いが聞こえてきたのです。
日本人のために涙を溜めてる外国人女性の横で、
展示物を茶化して下卑た笑いをする日本人のオッサン。
そのオッサンを「しょうがないわね」って感じでの笑いでつきあうオバサンたち。
オッサンは調子づいて別の展示物も茶化す。オバサンたちが笑う。
負けじと別のオッサンまで加わって、下卑た笑いが館内にひびく。

ここが見世物小屋だったら、にぎやかでいいでしょう。
しかし、ここはそういう場ではない――。

わたしは、見ることで自分がどう感じるか、
ある意味、衝撃を受けて自分のなかに変化でも生まれれば、
というような心持で入館しましたが、
このオッサンたち団体と一緒に順序どおりまわったら、
苛立ちだけで、なにも感じることなく、出口になってしまう――。

気づいたらわたしは、そのすっとこどっこいのオッサンを、凝視していました。
“睨む”のではなく、醒めた視線だったと思いますが、
すぐにオッサンのまわりのオバサンたちが気づき、オッサンのトーンも低くなりました。

そんなことがあってか、友人スイセンの“弁当箱”や、その他の展示物・資料との対決
(展示物VS展示物を見てのわたしのこころの動き)は、控えめでした。
ちょっと残念な感じもありましたが、それでもトータルではすごく感動しました。

平和記念資料館の出口付近に、『平和のメッセージ』という来館した著名人のコメント帳が
あるのですが、最後にそれがグッときて、涙がでそうになりました。

※広島平和記念資料館 のウエブサイトで、見れます。
  トップ→サイトマップ→平和のメッセージ
  マザーテレサやダライラマ、ローマ法王、ゴルバチョフ、ジョイナー、カストロ議長など。

Posted in キオクのキロク

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