――母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね?
えゝ 夏碓氷から霧積に行くみちで、
渓谷に落としたあの麦稈帽子ですよ。
西条八十の詩でおなじみ & 映画、『人間の証明』で、
ジョー山中が、“キリヅミ” と発音できず、“kiss me” と叫んでいた
霧積温泉に浸かってきました。(6/17)
碓氷バイパス旧道の、趣のある中山道・坂本宿を越え、
営業してるのかわからないドライブインみたいな所の脇に、
霧積温泉の入り口があります。
ここから、ひたすら山の奥へ奥へと入りこんでいきます。
おそろしく山の奥に、霧積温泉(霧積館と金湯館の2軒のみ)は
あるわけですが、途中、人家のカケラもなく、すれちがう車もマレなので、
山あいを進むごとに 秘境感がグングン増してきます。
入り口から2、30分で、1つ目の「霧積館」に着きますが、
その手前を右に折れて、さらに奥の「金湯館」をめざします。
道は登りが多くなり、おまけに崩れた石が道にせまっていて、スリリングです。
(写真・左上&左下。夜はかなり、おっかないと思います)
いい加減、ひと気が恋しくなったころに、「金湯館」の建物が見えてきます。(写真・右上)
温泉宿というより、山小屋の雰囲気にちかい感じがします。(写真・右下)
泊り客でなくても、500円で湯に浸かることができ、
あんまりヒトもいないので、温泉を独り占めできます。
湯は、ぬるめで、やわらかく、自然そのままな湯で、
湯船も、雑誌でチヤホヤされるようなオシャレなものでなく、普通です。
霧積温泉は、今回で2度目ですが、もう温泉どうのより、
あゝ、おれは今すごい山深いところにいるんだなァ~、
自然の懐にスッポリ抱かれちゃってるんだなァ~、
というのを 湯に浸かりながら味えるのが、いいです。
※ 霧積温泉 金湯館 のHPはこちら。
http://www32.ocn.ne.jp/~kirizumikintokan/