個人的には、
用意されているジャンルの枠にすっぽり納まっているような音より、
あてはめづらい、やっかいな音楽が好きです。
今回、取りあげた “duke+muto” なるユニットの 『GRAND』 というアルバムも、
割り切れない、説明しにくい音です。
まァ、無理からにいえば、クラブ・サウンド通過後のジャズ・クロスオーバーって感じですが。
CALMの初期とかが好きなヒトなら、ストライクでしょうが、
あれよりも、ダンス度うすめで、その分、スケールが大きめです。
難をいえば、トータル・タイムが 30分ちょっとだけ、というのが残念。
ミニ・アルバムじゃないんだから、せめて50は欲しい。
曲もラジオ・バージョンのように、ほとんど3分ちょっとしかなく、
考えごとしていると次の曲になっているので、喰い足りない感が残ります。
サクッと、各トラックをメモすると、
①打楽器+鳴り物
②味なピアニカとなにか青春ただよう、不思議なトラック。
③音ぬけのいいパーカッション物。
④スペース・バトゥカーダ1。
⑤コーラスが味なスペース・バトゥカーダ2。
⑥ベース、ドラム、ピアノのコンビーネイションが素敵なワルツ調のナンバー。エクセレント!
⑦濡れたサックスとコーラス競演の夕暮れスローテンポ。
⑧ピアノの調べとSE的なものにヤラレます。エクセレント2!
最近、車でこのCDをかけながら、山の中や田んぼ道をつっ走るのですが、
周りの風景と音が 違和感なく溶けていて、じつに気持いいです。
※ 試聴したいヒトはこちらから。
http://www.cisco-records.co.jp/html/item/003/053/item308961.html