先日、ことし3度目のジャガイモ掘りをしてたときのこと――。
トラクタで掘りおこす前に、
ジャガイモの葉や茎などの地上に出ている部分を 鎌で刈りとるのですが、
その作業中に、フト、あれェ? となったのです。
〈ジャガイモのなかに、トマトが混じっている・・・?〉 (写真・左)
ちかくにいた母に 「何コレ?」 と訊ねたところ、
ジャガイモはトマトの親戚だから、そういう実がつく、
という答えでした。
えっじゃあ、このままほっといたら、でかくなって、トマトのように食べれるのか?
という疑問が頭をもたげましたが、知識の収集してもしょうがないので、
「へぇ~」だけにとどめておきました。
昨今、なににつけ、格差といわれていますが、
“ジャガイモとトマト”ったら、野菜における代表的な格差な感じがします。
トマトは、色が色だけに、(といっても字がちがいますが) あか抜けた都会的なイメージで、
野菜界のモテ系、というか、おでかけ野菜のにおいがプンプンしてきます。
おなじ赤系でも、リンゴのソレは、“リンゴほっぺ”という言葉があるように、
なんとなく 寒空が似合います。
いっぽう、ジャガイモなイメージったら、
きいろい麦わら・赤のチェックシャツ・オーバーオール・でっかいどう北海道
と、カントリーまるだしです。
おまけに、土のなかにもぐっちゃってるし。
流暢な標準語より、なまっているほうが何かおいしく感じるたべものの代表って感じですか。
そんな両極端なジャガイモとトマトが、親戚どうし、
というのですから、世の中、せまいもんです。
ジャガイモを英語に変換すれば、ポテトですが、
“ポテトとトマト”なら、グッとちかくなり、なるほど親族、なっとくです。
* 写真・右は、赤いジャガイモ、アンデス・レッド。