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カート・ヴォネガット 1922-2007

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「目をひらいて見さえすれば、
  世の中には みんなに行きわたるだけの愛は
                 たっぷりあるのですね」

                     【猫のゆりかご】より

 わたしにとって、本といえば、

 幕末を中心とする歴史書、ホンダ本などのビジネス書、

 その他、陽明学、環境関係 といったところでしたが、

 5,6年くらい前から、小説の類いを読むようになりました。

 そのなかで、とりわけ面白くて、びっくりしたのが、

 アメリカのSF作家、カート・ヴォネガット(・ジュニア)さんでした。

 小説は作者の視線を楽しむ、というのをどこかで聞いたことがありますが、

 ヴォネガットさんの視点は、とってもユニークに映りました。

 「猫のゆりかご」、「スローターハウス5」(映画はもひとつ)、「ジェイルバード」

 が個人的なベスト3です。

 その彼が、亡くなった、ということを、今週の月曜日、偶然、知りました。

 「なんだ、まだ生きてたのか」と、

亡くなった、ということより、最近まで生きていた、

 ということのほうに ちょっと驚きました。

 日中の作業中、暑さと疲れで、頭がボゥーッとなったとき、フト、

 「ハーモニウム」・・・ 

 「ハイホー!」・・・

 「プーティーウィッ?」・・・等、

 ヴォネガットの小説に出てくる、愛すべきキャラクターや 言葉の数々が、

 タンポポの綿ぼうしのように、フンワリ浮かんできました。

 R.I.P. KURT VONNEGUT

Posted in キオクのキロク

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