先日、ねぎ畑の草かき作業してたときのこと。
となりの作で、草をかいていた父がふり向いて、
わたしの作業している作の10mほど先に、
ヒバリの卵があるから、気ィつけろよ、といいました。
わたしは確認をするため、作業を中断して前にすすみ、写真をパチリ撮りました。
午前中だというのに、陽射しがつよい日でした。
というのも、“草かき”は晴れの日にやらないと意味がないのです。
こびりつく雑草を道具でガリガリやって、畑からひっぱがし、
最後はオテントさんのひと睨みで、しおれてもらうわけです。
去年、この作業をはじめてしたとき、除草剤を使わない、という
そのことだけに(都会的エコ気分まるだしで)するどく反応して、
そりゃあもう、はりきってガリガリやりました。
わたしは、雑草もしおれさすけど、人間もグッタリさせる、
“陽射し”ってやつのパワーをなめていました。
1時間もたたないうちに、もう自分でも情けなくなるくらい、
メロメロになってしまいました。
体が ヨボヨボの爺さん程度しか 動かなりました。
今回は そこらへんのことをふまえて 作業していたつもりでしたが、
若さに勝るわたしが、父に遅れをとっているのは、どうにもおもしろくありません。
わかっちゃいるけど、気持が前へ前へ、体をせかせか動かせていました。
が、案の定、やがてペースダウンし始めました。
いっぽう、頭の隅っこでは、別のことも考えていました。
さっきのヒバリの卵をブログ・ネタにするため、
(ちゃんと写っているか心配もあり)そこの場所まで行ったら、撮りなおそうと、
頭のなかで 伝わりやすいアングルなどを アレコレかんがえていました。
ところが 行けども行けども、卵が見えてきません。
あれェ~おっかしいなァ と ふり返ると、あきらかに通りこした距離でした。
ひょっとしたら、小石と間違えて、ガリガリやっちゃったかなァ~、と
思いましたが、戻って確認する 気力と体力は 残っていませんでした。
頭上の高いところで、親鳥であろうヒバリが ピーチクパーチク 鳴いていました。
いつもと同じ調子のピーチクパーチクに聞こえたので、
決して、泣いてたわけではない、と思っています。