「蛙に似た女でも 蛙のお袋とはかぎらない」
~『ペーパームーン』
たまには、大振りのネタに 乗っかってみるのもいいだろう、
と思い、『松本・初映画 』 VS 『北野・新映画』 についてダラッと。
冒頭のセリフ、『ペーパームーン』 は、松っちゃんの、お気に入り映画
ってことで ピックアップしてみました。
『ペーパー~』 の映画自体は、ライアンとテイタムの やりとりが魅力で、
(ホホ笑ましい系の)笑い & ホロリの、小気味いい映画だった とキオクしてます。
その他、松っちゃんフェイバリット(映画評で点数つけてたもの)として、
『ライフ・イズ・ビューティフル』 とか、『鬼が来た!』 とかありましたが、
わたしは、今回の初監督映画、実は、その 『鬼が来た!』 からヒントを得たのかな、
と思っていました。
『鬼~』 の内容は、第二次大戦末期、中国の寒村に、深夜、“私”と名乗る
顔を見せない男が、麻袋にはいった日本兵を、ある期日まで預かるよう、
村民に銃を付きつけながら、押しつけるように去っていったところから
騒動がはじまる、というブラックな笑いの映画です。
いいンですけど、ちょっと長いです。あと、軍艦マーチ? が けっこう耳に残ります。
たとえば、英米での日本人蔑称が、“JAP”とか“NIP(=ニッポンジン)”なら、
中国では、“鬼子”とか“小日本”となるらしいので、
それに対しての 『大日本人』 だろうと、フツーに考えちゃいます。
おそらく、日本人のアイデンティティを 笑いの視点から
えぐり出す みたいな映画なんだろうなぁ、と――。
ところが、きのう(5/20)の芸能ニュース(カンヌで喝采云々の記事)で、
内容が おおまかながら 露出されたのを読むかぎり、
思っていたのとは ちょっと ちがいましたねー。
いっぽう、『監督・ばんざい!』 のほうですが、
個人的に たけしサンと云えば、渋谷の 焼肉屋でのキオクを思いだします。
まだアパレルやってたころのことで、
会社のスタッフと ハラミとか カルビをつっついてたとき、
焼肉屋のおばちゃんが 突然、外を指差しながら 騒ぎだしたので、
ぐるりふり返ってみたら、表に、
ビートたけしと 所ジョージと 声優の山寺宏一が 見えました。
アルコールも少し入っていたし、スタッフも「えー、どーしよ」とか騒ぐので、
「じゃあ、せっかくだから、みんなで(といっても、デザイナー♀、
パタンナー♀、わたしの3人)握手のひとつでもしてもらおう」となって、
肉をほったらかして、表にソソッと出ました。
所サンは、TVの中の おちゃらけた感じとは ちがい、
ななめに吊りあがっているサングラスをかけ、
話しかけんなよなッ、って空気で、うしろに下がりましたが、
たけしサンは、TVの中そのままの感じで、「へへ、どうも」とか云って握手してくれました。
(世界のキタノの手は、ぽちゃぽちゃッ、としてました。たしか)
パタンナーが続き、最後にデザイナーが握手してもらったのですが、
そのデザイナーが、「ヒャッ」と声をあげました。
見ると、たけしサンは、しっかり、彼女の尻を触っていました。
わたしは、“世界の”とつくようになっても、
その変わらぬサービス精神に いたく感動したのでした。
で、肝心の軍配、というか、観てみたいほうは――、
やっぱ、『大日本人』ですかね~、
松っちゃんとは、同い年だから、同級生のよしみってことで。
(個人的には、『とかげのおっさん』映画版のようなのを期待していますが)