きょう、こんにゃく(種いも)の植付け作業中、
脳内BGMに、ある曲が流れているのに気づきました。
一瞬、なんだっけなァ と考えつつも すぐに、あッ、
『くるり』 の“ジョゼのテーマ” だ とわかりました。
ゆったりとしたレゲエのビートに、
官能的なギターの音が かぶさったインスト曲で、
映画 『ジョゼと虎と魚たち』 のサウンドトラックです。
で、その『ジョゼ~』。
「この映画、好き」っていうヒト、けっこういるみたいですが、
わたしは、べつにフツーでした。
身体にダメージのある主人公(女の子)のエキセントリックなキャラが、
なにか日本版ベティブルーのような感じに映ったのと、
自分で転がせる車椅子じゃあなくて、
“乳母車”ってところが、ちょっとピンときませんでした。
まァ、作品としては、そこがポイントの 売りなんでしょうが・・・。
同じ 車椅子系の映画でも、『マイ・レフトフット』(たしか実話)は良かったです。
こちらは、ジョゼより さらにヘビィな身体ですが、フツーに生きています。
たとえば、幼少時のシーン、
仲間と クリケットかなんかをやってるのですが、
主人公は ボロ木の猫車のようなのに入って、フツーに混ざって遊んでいるのです。
ハンデをハンデと思ってないから、ハンデになってない、って感じですか。
観終わったあとは、頭ではなく、からだの細胞ひとつひとつが
ポジティブになったように キオクしています。
ポジティブといったら、戦車もらっちゃう “ ジョズエ ” 坊やの
『ライフ・イズ・ビューティフル』 も、すごくポジティブで、いい映画でした。
下駄箱のようなとこから、パッカリ現われて、
「ボンジョォ~ルノォ、ピィ~チフェイサァ(そんな感じの伊太語)」
とおどろかすシーンは 無邪気で愉快でした。
前半が好きで 何度も観ていますが、
後半、収容所・放送室でのシーンでは毎度、ウルッときます。
* 写真は、こんにゃくの植付け機。これに乗っかって作業します。
パラソルなんか付いているから、ジョゼの乳母車でも連想したんでしょうか。