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『 ヒミズ 』 と 『 ヒネミ 』

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 並べてみたら・・・シリーズ。

 本日、

   ――“ダメ人間だからって、ムダに己を卑下するな!”

   という帯付きで、『わにとかげぎす』3巻出ました――

 という内容の携帯メールが、友人から届きました。

 友人というのは、以前、このブログで、ちょこっと取り上げた、

 漫画でもって世に出てやろう、と頑張っている人物で、

 『わにとかげぎす』 というのは、古谷実という人の漫画です。

 (ちなみに、「わにとかげぎす」というのは深海魚の名前らしいです)

 
 その友人が、会うたび、「読んでみてくれ」 と、激プッシュしてたのが、

 その古谷実氏の 最近の3作品(『ヒミズ』『シガテラ』『わにとかげ~』)

 でした。

 
 で、左・『ヒミズ』(全4巻)ですが、

 まァー、暗いです。 ドーンと暗いです。

 主人公の年ごろだったら、もうちょっと、青くてよさそうなものですが、

 真っ暗です。

 その 『ヒミズ』 とは、モグラの名前(種類)らしいですが、

 よくある、サングラスに、工事中の黄色いヘルメットの、

 ファンシーなモグラ・キャラの要素は全くなく、

 あるのは、喪失感のみ、って感じの作品です。

 なので、

 「連休、ハシャギすぎちゃったから、ちょっと五月病でも なってみようかしら」

 なんてヒトには、いいかもしれません。

 右・『ヒネミ』 は、宮沢章夫の戯曲で、’93年度、岸田戯曲賞受賞作です。

 内容をかんたんに書くと、

日根水(ひねみ)という、消えてしまった町に、

 かつて住んでいた主人公・サタケが、日根水の地図を描きながら、

 その幼少時に起こった、ある事件を思い出す、

 といった感じになりますが、

舞台用より、小説向きな話だなァ、と思いました。

 笑いの要素も アッサリしているような気もするし。

 でも、わるカァないけど。

Posted in キオクのキロク

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