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3行目の濃さ――

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  世界中がぷらすであったときに

  かれひとりまいなすであったので

  薄明のなかのかれは一点の深夜だった

――人間A/谷川雁

 《 言葉 》 と 《 音楽 》、文字のシルエットは似ている。

 音楽は、気分を弾ませたり、和ませたり、幅広な作用がある。

 いっぽう言葉は、あやふやだと、薄あかりのように、

 ぼんやりして 消えてしまう。

 ときおり、ナイフのように鋭く光った言葉が、

 ピンポイントで 胸に突き刺さってくる。

Posted in 音楽/言葉

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