内容のわりには、あまりメディアにとりあげられてない
ような気がするので、先月買った音のなかから、
『Keep aLive / Hiroki Mizukami』 をとりあげてみます。
コレは、渋谷で何気に1曲目を試聴して、買おうッ、と即決しました。
その1曲目から聴こえてきたのは、
ローズ(フェンダー社製ローズ・ピアノ)でした。
とろけるようなローズが、耳のなかで揺らいでました。
(よく、日本人はローズ好きが多い、と聞きますが、私もそのひとり)
“Cradle” が音にかかわってる通り、ジャジー・ブレイクス中心で、
全体に、琥珀チックな ジャケットそのままに、大人っぽい仕上がり。
ザクッと、各トラック紹介すると、
1曲目、とろけるようなローズの音色にうっとり。(ビートレス)
2曲目、キレイめ、ジャジーブレイク(アッパー)
3、 生音、ダウンテンポ(オルガン×スクラッチ)
4、 ジャジーブレイク・ウィズ・ストリングス(和テイストなハープ)
5、 アッパーなブロークンビーツ。
解説には、ASIAを意識して作られた、とある。たしかに、
アラビックなヴォイス・サンプルが舞ってはいるが、
自分には、なぜだか昔の“NU GROOVE”(90初頭のハウス・レーベル)
をつよく思い出させられる。一曲目同様、お気に入りの曲。
6、 BAR SAMBA系のラテン・ドハウス
7、 オルガン生ジャズ
8、 打楽器×心地良いウワモノ。この手の曲は、たいていインタールード
的な扱いで、すぐ終わってしまうのが残念。
9、 激甘70’Sフュージョン。
10、 ピアノのインタールード
11、 違和感もないが、驚きもない、くもり空ダブ
12、 フルートがなつかしい感じにひびく落ちついたナンバー。
13、 ⑧同様、思索するときなどに、流していたい音。
14、 極甘のダウンテンポ
15、 ④に、rapが乗っかっているバージョン。
rapという声の強弱がついている分、ドラマチック。
通して聴いてみても、安心して聴けるクオリティで、とっ散らかった感じもない。
なのに、昨今の “Nujabes” 人気と比べて、いまひとつ盛りあがってない。
ちかいところでいったら、同じくローズ使いの、“Ino Hidefumi” あたりだろうが、
あそこまでのキャッチーさはない。
まァ、器用貧乏特有の アベレイジな感じが あるっちゃあるが、
もうちょっと 盛りあがってもいいんじゃないか、と思う。