そろそろ音のことを、 と思いつつ、思い入れがつよすぎて、サクッと書けない。
で、手はじめに、いま流しているCD 『QuietWave』 のことを ザラッと書きます。
このCDは去年、買ったものですが、
これを買って帰って聴いたその日に、病気の妹の具合がわるくなり、
以後 三度も、このCDをかけているときに限って、そんな感じのことが重なったため、
どうにも 手に取りづらくなって、しだいに遠ざかっていました。
そういった私の身のまわりに起きた ハードな状況とは反対に、
このCDの内容は、 明け方、フト目を覚ますと、外で雨粒の音が
静かに鳴っている、 というような 心地よさがあります。
もう少し、キチンと書くと、
この 『QuietWave』 は、KJMの沖野修也が、ROOMの佐藤強志とともに、
映画館 『ユナイテッド・シネマ豊洲』 のBGM用に コンパイルしたものらしいです。
解説にも書いてありましたが、ビートが入ってなくて、このタイトルだと、
なにか、ヒーリング系を想起させますが、さにあらず、ほとんどの曲に、
クワイエットなグルーヴ感が漂っています。(JAZZYです)
また、私の苦手な、欧州チルアウト系によくある 哀愁チックなものや、
トランス系アンビエントの 暗いSE的な要素が あまりないのが、とってもよろしいです。
・簡単に収録トラックの説明をすると、オープニング3曲は、言わずもがなの、
①Ian O’Brien ②Lars Bartkuhn ③Kirk Degiorgio で、
ドリーミィなキィボードの音色に 気持がやわらかになります。
・中盤の、身内ネタ2曲のうちの、⑥吉澤はじめ の曲が、
他のフューチャリスティックな感じに対して、オジサンJAZZしてます。
・⑦の、Bill Wells Trio/D.A.D.E がノーマークだっただけに、出色の出来です。
淡々と繰り返されるピアノの上に、♀のヴォイスが はかなく乗っかっています。
・お次の⑧、Toska の曲も、ノスタルジックに沈んでいくようなピアノが、
まさに、朝の手前、夜の最後のひとときをイメージさせます。
・⑨、菊地成孔クインテット・ライブ・ダブ。これだけ異質な感じがしますが、
これが入っているからこそ、いかにもな手前味噌感が薄まって、ヴァリュー・アップ。
以前、この曲をライブで聴いたとき、その演奏もさることながら、ライティングと、
ダブ処理担当・パードン木村の飛ばし加減に、もう天上音楽を聴いているような
錯覚をおこしました。
とにかく、きょうは、抜群に疲れているので、肉体にあわせ、
気分も、とろ~ん、となるよう、これをピックアップしました。