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泥つきの 1万円札

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    かつて、アスファルトの上で、最先端をナナメに見ていたころ、

    あの、人気ドラマ 『北の国から』 を、世間とは大きくズレてから、

    ヴィデオで観ました。

    有名な、ラーメンのシーンはもちろん、万札に付いた泥のとこでは、

    自分でもあきれるくらい、涙がわんわん出てきました。

    いまは、大地の上で、土にたずさわる職業をしているわけですが、

    きょうのように、2・3日 雨が降りつづいた後の畑作業は、

    万札の隅にドロッとくっつく程度どころか、ドロドロの泥んこになります。

    たまに口に入ったりしても、なにも感じなくなるくらい、泥や土にまみれています。

    そうとなると、あのときの、泥つきの1万円札で、流した涙は、

    いったい、なんだったんだろうか? と思われ、

    あのとき流した涙で、きょうの泥くらいは 洗い流せるかもしれないワケで――。

    と、ジュン風(現在はDRコトー、私にしたら満男)で〆てみました。

Posted in キオクのキロク

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