毎度のことながら、東京から戻ると足が痛い。
東京で生活していたころは、ある意味、カジュアルな自転車野郎で、
(エイリアンの頭のようなヘルメットをかぶり、ピタピタ衣装のアレではなく、
ジモティのソレです、念のため)
渋谷区内の移動はもちろん、下北沢、新宿、ヒルズへも自転車で乗りこんでいました。
その道・何十年のタクシーの運ちゃんのように、私の頭のなかには、
いまだに、自転車のときの距離感が、沁みついています。
「ああ、あそこなら、自転車で20分もありゃ着くな」 という感じに、
頭のなかの距離感が、自転車のままで、抜けきれていないのです。
きのうは花見をハシゴしました。(呼ばれるうちが華ですからね)
午後1時くらいに、代官山駅に着いて、そのまま西郷山公園に行き、
『MeWe』という、渋谷の隠れ屋的・居酒屋 (うちの下仁田ネギを
取り扱ってもらっています) の花見に顔を出してから、ついでなので
山を下って、目黒川沿いまで足を運び、(海水浴でいったら、カラスの
行水状態のように) うじゃうじゃいる花見客にとっとと背を向け、
いつものメンバーの待つ、次の目的地、代々木公園に向かって歩きだしました。
はっきり云って、けっこうな距離です。
子供なら泣いてダダをこねるでしょうし、女性でもグズること間違いない距離です。
自分でも 「おい、本当に歩いて行くのかよ?」 と、突っこみつつ、
頭のなかの距離感が、足を進め、止まりません。
足が痛みだしたところで、戻るより、渋谷まで行っちゃったほうがいい距離になり、
「ええいくそッ」 と思うと、痛むのに、早足になり、「なにやってんだ、オレ・・・」
と心でボヤキながら、公園通りをとぼとぼ登って行きました。
若者の路上演奏や、パフォーマンスがさかんな、NHKホールの前まできたとき、
なにやら珍妙なひびきで、「なんとかマウンテン!」 というのが聞こえてきました。
声のほうに顔を向けると、“メンズ不思議ちゃん” って感じの芸人?
が何やらパフォーマンスしていました。
彼の後ろには、「人生、やさしさマウンテン」( うろ覚え:すばらしマウンテン、
だったかもしれなし、よろこびマウンテン、だったかもしれない)
とかいう言葉 (芸名?) が、紙に筆書きしてありました。
私は足の痛みより、そっちが気になりました。
――どうもちがう。彼には悪いが、マウンテンが活きていない。
マウンテンにくっつけて、効果倍増するのは――。
(もう、駄洒落だの、オヤジギャグだのと、忌み嫌われようが、しょーがない)
私のなかで、『百点マウンテン』 という言葉が、
ひとり歩きするくらい、大きくなったのです。
・・・というわけで、言葉先行、また、山の写真です。
(百点かどうか知りませんが、少ないストックのなかで、一番写りのいいやつです)
デジカメ持って、東京、行ってきたのに・・・、地元の写真です。 (妙義山です)
※訂正と余談
きのう(4/1)の分に、“3月は一回も行ってなかった・・・”、
と書きましたが、一回、行ってました。すっかり忘れてました。
『東京の未来は私が決める。』 という都知事・立候補者の
掲示板の写真は、そのとき撮ったのでした。
で、きのう、その届出順、12番目の立候補者のところを確認したら、
なんと、タイムリーなことに、『 桜 金造 』 氏のポスターが貼られていました。
でもやっぱり、桜の花のように散ってしまうのでしょうか・・・。